AWSのことについて、聞いたことはあるけどいまいちイメージが湧かない…。
会社でAWSについての話題があったけどついていけない…。
と思っているそこのあなた。
そのお気持ち、私も実際にそうだったので凄くわかります。
「AWSが実際どのようにして利用されているのか気になる」
「数あるクラウドサービスからAWSが選ばれる理由について知りたい」
「そもそもAWSが何なのかよくわからない」
こいったAWSについての疑問を解消して具体的なイメージを掴むことによって、AWSについての議題についていけるようになりたいですよね。
そこで当記事では、
- AWSやクラウドプラットフォームとは何なのか
- 知っておきたいAWSの基本用語
- AWSの具体的な導入事例
- AWSが選ばれる理由とメリット・デメリット
- AWSの代表的な6つのサービス
上記について、AWSプロフェッショナルの認定資格を持った現役のAWSエンジニアが初心者にもわかりやすく丁寧に解説していきます。
AWSとは何だろう?という疑問を持っている初心者の方はぜひ最後までご覧ください!
AWSとはクラウドプラットフォームのこと
まずAWS(Amazon Web Services)とは、皆さんご存知のAmazon(アマゾン)が提供しているクラウドプラットフォームの一種です。
クラウドプラットフォームとは、サーバーやストレージ、データベースをはじめとしたITインフラ基盤をクラウド上に展開しているものを指します。
Webブラウザ上からの操作が可能なので、データセンターなどの拠点へ赴かなくてもインターネットを介して自社リソースへアクセスできるというのが大きな特徴です。
AWS以外にもGoogleが提供しているGoogle Cloud Platform(GCP)や、Microsoftが提供しているAzure(アジュール)もクラウドプラットフォームと呼ばれています。
その中でもAWSは、トップのシェア率を誇り、2022年9月時点で全体の32%で3割はAWSです。
そしてAzureが23%、GCPが10%という内容になってます。
AWSを利用するならこれだけは覚えておきたい用語
AWSとはクラウドプラットフォームという部分について触れました。
サービス内容ももちろん大事ですが、AWSを利用していくうえで欠かせない考え方というものがあります。
今回は以下2つをピックアップして解説します。
- リージョンとアベイラビリティーゾーン
- マネージド型サービス
特にマネージド型サービスはこのあと頻繁に登場してくる用語になります。
いずれもとても重要なものになりますので覚えていきましょう!
リージョンとアベイラビリティーゾーン
クラウド上でインターネットを介してサービスを利用をしていても、実際には何処かにある物理的なリソース上でサービスが稼働しています。
その「リソースの場所」を示すのがリージョンとアベイラビリティーゾーン(AZ)です。
大まかには、
リージョン = 都市
アベイラビリティーゾーン = そのリージョン内のデータセンター
と覚えてしまって問題ありません。
例えばAWS上でリージョンを東京(ap-northeast-1)にし、AZを仮にAZ1としてサーバーを構築したとします。
この場合、利用者からはブラウザ上でAWSを触っているだけにも関わらず、実際に構築したサーバーは「東京リージョン内」の「AZ1」というデータセンターに存在することになります。
このような考え方は被災害時における、リソースを安全な場所へと避難させるDR(ディザスタリカバリ)戦略に非常に重要な考え方です。
様々な企業がリージョンとAZを上手く活用している実績もあります。
例として、東京リージョン内の2つのAZにそれぞれサーバーを配置することによって、仮にAZの1つが災害で利用できなくなっても、もう片方のAZで冗長性を担保することができます。
どのリソースがどのリージョンやAZにあるのかという考え方はDRだけではなく、AWS全体を利用していく上で非常に重要ですので、この機会に覚えてしまいましょう!
マネージド型サービス
2つ目はマネージド型サービスという用語についてです。
マネージド型サービスとは、AWSが運用管理を行っているサービスのことです。
これには自社でリソースの運用を行わず、AWSにお任せすることで運用にかかる工数やコストが減らせるというメリットがあります。
後ほどご紹介しますが、AWSのサービスではS3やRDSがマネージドサービスの代表的な例です。
利用者側はストレージやデータベースの機能だけを使いながら、裏で動くサーバーなどと言ったリソースはAWSが管理することで、利用者側の負担を減らせることができるわけですね!
このような利用者とAWSが持つそれぞれの役割のことを「責任分界点」と言います。
こちらもAWSを利用する上で非常に重要な考え方ですので、ぜひ覚えておきましょう。
超有名企業も導入しているAWSの導入事例をご紹介
大まかにAWSとは、クラウドプラットフォームの一種であることをお伝えしました。
それでは企業にとって、AWSはどのように導入・利用されているのかについて、具体的な導入事例をご紹介します。
以下3つの導入事例を見てAWSへの理解をより深めていきましょう!
- KDDI株式会社 AWSへの大容量データ移行で運用コストを半減
- 本田技研工業株式会社 Webサイトの移行で保守工数を大幅削減
- 任天堂株式会社 オンラインゲームの運営でゲームプレイを快適に
KDDI株式会社 AWSへの大容量データ移行で運用コストを半減
総合通信事業者としてさまざまなネットワークソリューションを提供する KDDI株式会社。
AWS公式の「お客様のクラウド導入事例(https://aws.amazon.com/jp/solutions/case-studies/)」より
同社は、モバイル通信サービスの au ユーザーに提供しているストレージサービスにおいて、バックエンドのシステムをオンプレミス環境からアマゾン ウェブ サービス(AWS)に移行しました。
ストレージデータの移行では、物理アプライアンスを用いた AWS Snowball Edge を活用し、約 2 年で 25PB の大容量データの移行を完遂。
AWS への移行と合わせてストレージの階層型最適化機能の有効化を合わせることで
お客様の体感を損なわずに運用コストを約 50% まで抑制しています。
auやpovoで有名なKDDI株式会社での導入事例です。
自社データセンター内で運用していたシステムを、AWSへ移行し運用コストを半減した事例になります。
後述しますが、AWSへシステムを移行することによって運用コスト(工数や人件費)を削減できるのはAWSを利用する大きなメリットの1つです。
こちらの例もKDDIが持っていた大規模なデータをAWSへ移行したことによって運用コストを半減させているというのは驚きです。
本田技研工業株式会社 Webサイトの移行で保守工数を大幅削減
本田技研工業株式会社(Honda) は、コンテンツ配信ネットワーク (CDN) を AWS に移行することで、コストを最適化し、パフォーマンスを向上させました。
WS公式の「お客様のクラウド導入事例(https://aws.amazon.com/jp/solutions/case-studies/)」より
自動車とオートバイのメーカーであるHondaは、パフォーマンスとコストを評価するためにCDNプロバイダーを再評価しました。
同社は、以前の CDN を置き換えるために Amazon CloudFront を選択しました。
その結果、HondaはWebサイトのパフォーマンス、信頼性、可用性、拡張性に関する高い基準を維持しながら、
コンテンツ配信ネットワークのコストの最適化を行いました。
さらに、Hondaはマネージドサービスの使用により、エンジニアがインフラストラクチャの保守に費やす時間を削減しました。
こちらは自動車やバイクでおなじみ、Hondaで世界的に有名な本田技研工業株式会社の導入事例です。
HondaのWebサイトをAWSへ移行し、サイトのパフォーマンス向上及び保守工数の削減を実現している導入事例になります。
世界中にコンテンツを届けるCloudFrontというサービスを利用することによって、サイト遅延などといったパフォーマンス面の改善を実現しています。
また、マネージドサービスを使用することによって運用コストの削減も同時に実現しているのが特徴的な導入事例です。
AWSの導入によってコスト削減・パフォーマンス改善が実現されているので、Hondaにとってはかなりメリットのある導入事例だったのではないでしょうか。
任天堂株式会社 オンラインゲームの運営でゲームプレイを快適に
世界的ゲームメーカーである任天堂株式会社。
AWS公式の「お客様のクラウド導入事例(https://aws.amazon.com/jp/solutions/case-studies/)」より
2015 年ごろからスマートデバイス向けゲームアプリの開発をスタートした同社は、株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)との協業により、
全世界で 4 憶ダウンロードを超える『Super Mario Run』、『ファイアーエムブレム ヒーローズ』、『どうぶつの森 ポケットキャンプ』などにおいても、
ゲームサーバーを含む各種機能を AWS 上に構築・運用してきました。
2019 年に『マリオカート ツアー』をリリースするにあたり、データベースとして Amazon EC2 上で運用する MySQL から Amazon Aurora を採用。
ユーザーが快適にプレイするために必要なパフォーマンスとスケーラビリティを確保すると同時に、大幅な運用工数軽減を実現しました。
ゲーム会社としてこちらも世界的に有名な任天堂株式会社の導入事例です。
文中にあるような様々なゲームサービスをAWS上で構築・運用することにより、パフォーマンスの最適化や工数削減を実現しています。
オンラインゲームにおいてはネットワークの遅延は死活問題です。
AWSで運用を行うことでそういった問題を解消することが可能なため、世界中のプレイヤーが快適にゲームをプレイできるようサービスを提供しているといった素敵な導入事例ですね。
AWSのメリット
上記では超有名企業がAWSを実際に導入し、どう利用しているのかをご紹介しました。
ではなぜそのような大企業がAWSを利用するのでしょうか?
AWSが選ばれる理由となるメリットに着目していきましょう。
大きく分けてメリットは以下の3つとなります。
- 自社でリソースを持たないことで調達費用や運用コストを削減
- AWSに運用をお任せすることでシステム開発に全集中できる
- 最短3分、超速でサーバーを構築可能
自社でリソースを持たないことで調達費用や運用コストを削減
1つ目のメリットは、サーバーやストレージなどといったリソースの初期費用や運用コストを削減できることです。
AWSでは大部分のサービスがAWSの管理しているリソース上にシステムを構築することになります。
そのため、本来であれば自社で用意するはずのリソースの調達に必要な初期費用の削減に繋がります。
それに加え、マネージド型サービスを利用することで、運用保守の部分も行う必要がほとんどありません。
運用保守を行わなくてもいいということは、そこに掛かる人件費などのコストを削減できるので、お得ということになります!
AWSに運用をお任せすることでシステム開発に集中できる
2つ目のメリットとして、AWS自身にリソースの運用をお任せすることで、運用保守にかかるコストを削減できるだけでなく、その空いた時間や人手をシステム開発へ回すことが可能です。
システム開発だけに集中したいのにサーバーの運用で時間やコストが掛かるなぁ。。
そんな時にこそ、AWSのマネージド型サービスの出番です。
リソースの運用をお任せすることで、利用者は開発業務に集中することができ、システムを本来よりも素早くリリースできるといったメリットがあります。
最短3分、超速でサーバーを構築可能
3つ目のメリットは、AWSを利用すると3分もあればサーバーを構築できることです。
本来、「サーバーを構築する」となった場合、物理的なサーバーを確保するためにベンダーの方と購買契約を締結し、サーバーの搬送や配置スペースの確保まで数ヶ月程度は掛かってしまうものです。
AWSであればWeb上からサーバーのスペックやOSさえ選んでしまえば3分程度でサーバーを構築することができます。
この「リソースが利用可能になるまでの速さ」がAWSを利用する大きなメリットとも言えますね!
AWSのデメリット
AWSのメリットについては理解できましたでしょうか。
AWSのメリットはわかったけど、デメリットもあるんじゃないの?
そうなんです。AWSにもデメリットはあります。
当たり前のことですが、メリットしかない物事はほぼ存在しません。当然デメリットもあるものです。
今回はデメリットとして以下の3つを挙げました。
- 従量課金制のため月々のコストの安定化が測りづらい
- AWS独自の概念や考え方を理解しなければ上手く使いこなせない
- AWS側起因のセキュリティや障害のリスクがある
1つずつ、デメリットについても見ていきましょう!
従量課金制のため月々のコストの安定化は測りづらい
1つ目のデメリットは、「従量課金制のため月々のコストの安定化は測りづらい」ことです。
AWSはかなり柔軟性の高いプラットフォームであり、基本的には必要な分だけを利用し、利用した分だけ料金を支払う従量課金制となってます。
そこにはコストを低く抑えられるというメリットもある反面、安定化は難しいと言えます。
例えば、「今月はサーバー1台だけを利用して、来月だけサーバーを2台に増やして再来月にはまた1台に戻そう」
といった柔軟な運用が可能ですが、コストは当然サーバーを2台利用した月が高くなりますね。
その場合、「毎月一定額の請求が来るとは限らない」という意味でコスト安定化は測りづらいと言えます。
AWS独自の概念や考え方を理解しなければ上手く使いこなせない
2つ目のデメリットとして「AWS独自の概念や考え方を理解しなければ上手く使いこなせない」ことがあります。
AWS独自の用語や概念を理解していないと初心者の方は特に躓きやすいです。
一言にサーバーはクラウド上にある、と言ってもそのサーバーは実際に何処かで動いているサーバーです。
日本にあるかもしれないし、韓国・アメリカ・シンガポールにあったりするかもしれないのです。
サーバーのある場所によっては請求額が異なることもあり、AWSを利用していくうえで覚えていかなければならない重要なものになります。
このような概念は最初覚えるのが大変ですが、利用していくうちに着々と理解できるようになっていきますよ!
AWS側起因のセキュリティや障害のリスクがある
最後に3つ目のデメリットが、「AWS側起因のセキュリティや障害のリスクがある」ことです。
AWSでは、自社のリソースをAWSに運用保守をお任せするとお伝えしました。
つまり、AWSに自社のリソースを「預ける」ことになるわけです。
もしもAWSのデータセンターにセキュリティ上の問題(情報漏洩など)や、災害が発生することによってシステムが停止するということも起こり得ます。
AWSの障害が発生すると、世界的に利用されているものですので様々な企業のシステムが停止してしまいます。
たまにですが、ニュースでAWSの障害が発生し有名企業のシステムが停止したといった記事が上がることがあります。
このように、AWSを利用するとどうしてもAWS側起因の問題が生じてしまうリスクがあり、こちらではコントールすることのできないものです。
しかしながら、障害で何日もシステムが停止するということはほぼ無く、大抵数分〜数時間程度で回復します。
メリットでご紹介した削減可能な運用コストに比べれば、数分から数時間程度システム停止で発生する損失は余裕で回収できるのではないかと思います。
AWSと言えばこれ!数ある中でも代表的なサービスを6つの分野に分けて紹介
ここまでAWSの抽象的な概念や導入事例とメリット・デメリットについてお伝えしてきました。
ここからはもう少し踏み込んで、AWSの200を超えるサービスの中で代表的とも言えるサービスを6つの分野に分けてそれぞれご紹介していきます。
- コンピュート分野
- ストレージ分野
- データベース分野
- ネットワーキング分野
- AI分野
- セキュリティ分野
いずれの分野もAWSを利用するのに欠かせないものになってきますので、一通りサービス名とどういったサービスなのかについて把握していきましょう!
システムを動かす上で必要不可欠なコンピュート分野
1つ目にご紹介するのがコンピュート分野です。
コンピュート分野とはアプリケーションが動く仕組みであるコードを実行するサーバーやコンテナと言った実行基盤を扱う分野です。
コンピュート分野の中に限らず、AWSの最たるサービスと言っても過言ではないのがEC2というサービスです。
EC2はElastic Compute Cloudの略称で、Cが2連続なのでC2となっており、アメリカンな略し方ですよね。
EC2はコンピュート分野の1つで、プログラミングコードを実行するサーバーを構築・運用する目的で使用されます。
多様なスペック(CPU/メモリ/ディスク容量)のサーバーを構築し、従量課金制でサーバーが起動した時間分だけ料金を支払う仕組みです。
AWS初心者の方はまずEC2でサーバーを構築することが最初の目標となるほど、代表的なサービスなので是非覚えてください。
柔軟なデータ配置運用が出来るストレージ分野
2つ目にご紹介するのはストレージ分野になります。
ストレージ分野では重要なデータをどうやって安全に、コスト効率良く保存するかが重要となります。
そのストレージ分野でも代表的なサービスがS3です。
S3とはSimple Storage Serviceの略称で、Sが3連続なのでS3です。アメリカンですね!
AWSを触ったことのある方なら誰でもストレージ分野といえばS3と連想出来るほど有名なサービスです。
S3はストレージクラスというオプションで、様々な要件に合致したデータ運用が行なえます。
例えば以下の様な場合です。
「このデータは毎日アクセスするけど、こっちのデータはたまにしか使わないな」
「データが保存されてから数日は頻繁に使用するけど、10日くらい経ったら殆ど使用しなくなるデータがある」
このような場合に、データごとにストレージクラスを分けることにより、たまにしか使わない方のデータに対する料金を安くすることが可能です。
EC2と同じくS3は数あるAWSサービスの中でも頭一つ抜けて有名なサービスですので、是非覚えたいところですね!
データ情報を蓄積するデータベース分野
3つ目にご紹介するのはデータベース分野です。
データベース分野は重要な個人情報や認証情報、統計情報の蓄積に使用されるデータベースを扱う分野です。
AWSのデータベース分野には様々なサービスがありますが、今回ご紹介するのはRDSです。
RDSはRelational Database Serviceの略称で、リレーショナルデータベースというSQL言語を使用して操作するデータベースを扱うサービスとなります。
データベース分野では蓄積したデータの厳密性や可用性が何より重要となってきます。
RDSは複数のデータセンターにデータベースを配置して冗長性を保つことができます。
また、スナップショットを前途したS3へ保存することによってデータ損失を最小限にカバーするといった運用が可能となります。
データベース分野には他にもNoSQL型と呼ばれるデータベースもありますが、RDSとはまた違うサービスになります。今回はRDSはリレーショナルデータベースを扱うサービスなんだな、と覚えておいてください!
既存の自社環境との接続を実現できるネットワーキング分野
4つ目にご紹介するのはネットワーキング分野です。
AWS内に独自のネットワークを構成し、そのネットワーク内にEC2やRDSを始めとしたリソースを配置することによって初めてAWSサービスが利用可能な状態となります。
AWS内でネットワークを構成するサービスはVPC(Virtual Private Cloud)を用います。
VPCという大枠を作成し、その中にサブネットやルートテーブルといったネットワークを構築していきます。
またDirectConnectというサービスを利用することで、既存の自社環境とAWSのVPCを接続させることが可能となります。
そうすることで自社のリソースを移行することなくAWSサービスと連携可能となるほか、
AWSの柔軟性・俊敏性を取り入れることでデータ容量不足やシステムのネットワーク遅延と言った問題を解消することまでできます。
「AWSのネットワーク構築にはVPCを使用する」、これだけ覚えればネットワーキング分野に一歩踏み込んだも同然ですね!
近年ビジネスの活用に不可欠なAI分野
5つ目にご紹介するのはAI分野となります。
AIは近年ビジネスにおいて必要不可欠な分野となっており、ChatGPTを台頭に様々なサービスでAIが活用されていますね。
AWSでもAIのサービスを提供しており、今回ご紹介したいのがRekognitionです。
Rekognitionは画像や動画を認識するサービスで、対象の画像や動画が公開するのに不適切な画像ではないかといった場合に活用できます。
また、有名人の顔画像と比較させて何%似ているかという結果を出させることも可能です。
AI分野はRekognition以外にも幅広い用途で様々なサービスが展開されており、触っていて非常に面白い分野です!
操作もとても簡単なので機会があれば是非触ってみてください。
高度なアクセス要件も実現可能なセキュリティ分野
最後の6つ目にご紹介するのはセキュリティの分野です。
セキュリティと聞くと小難しいイメージを持つ方も多いかもしれませんね。ですが基本原則さえ抑えていれば理解できるようにもなってきますよ!
セキュリティ分野でご紹介したいのがIAMというサービスです。
IAMは「Identity and Access Management」の略称で、AWS内外からAWS内のリソースへのアクセス制限に利用されます。
例えば「EC2のこのサーバーからだけのアクセスに制限したい」という場合や、「自社データセンターのIPアドレスからのみAWSリソースへのアクセスを制限する」という要件に活用できます。
こちらのサービスで登場するものとして、IAMユーザー・IAMポリシー・IAMロールというものが主にあります。
以下にそれぞれについての簡単な表を用意しました。
IAMで登場する用語 | IAMユーザー | IAMポリシー | IAMロール |
簡単な概要 | AWSにログインするためのユーザー | IAMユーザーとIAMロールに紐づけをするリソース AWS上の権限を定義する | 紐付けられたIAMポリシーに従い、様々なサービスとの橋渡し役を行う |
できること | AWSにログインしてリソースの操作などが行える | 誰が、どのリソースに対し、どの操作を許可/拒否するかを記述し、AWSリソースに対する権限を設定できる | IAMポリシーと組み合わせることによって、IAMユーザーとEC2を始めとした様々なサービスをIAMロールに紐づける そうすることで、IAMユーザーやサービスがそのIAMポリシーを「使う」ことができるようになる |
慣れるまで扱いづらいセキュリティ分野ですが、一度理解してしまえば面白いものになりますので、今回は上記IAMサービスの概要と登場用語だけでも覚えていってください!
まとめ
ここまで読んでくださりありがとうございました!
当記事ではAWSについての概要を解説してきました。
これまで解説した内容を一通り振り返ってみましょう。
・AWSとはクラウドプラットフォームのことで、市場全体の3割がAWSを利用している
・リージョンは都市、アベイラビリティーゾーンはリージョン内のデータセンターのこと
・マネージド型サービスとはAWSが運用保守を行うサービスのこと
・超有名企業もAWSを利用してビジネスを加速させている
・AWSのメリットは運用をお任せすることでコストの削減が可能なこと
・AWSのデメリットは独自の考え方を理解しないと上手く使いこなせないこと
・EC2、S3、RDS、VPC、IAMはAWSを利用する上で把握しておきたい代表的なサービス
当記事で解説した内容を理解すれば、あなたも立派なAWS初学者として名を挙げられます。
AWSは1つ1つの分野がとても深く、興味深い内容でいっぱいですので、この機会に是非一度ご自身で今日触れた内容の中でも疑問がある部分について調べてみたりしてください!
AWSに限ったことではありませんが、その積み重ねがいずれ大きなものとなってきます。
それでは今回は以上となります。
ありがとうございました。
コメント